2009-01-01から1年間の記事一覧

曹操の墓キタ━まだつづくんじゃよ

このへんのさらにつづきです。 曹操の墓発見とのニュースの興奮の余燼は冷めやらず、ますますヒートアップしています。 河南省文物局が河南省安陽県西高穴村の今回の墓を曹操の墓と断定したことに対して、批判の先陣を切ったのは、人民大学国学院副院長の袁…

流行らせたいもの

( ≼☸≽◟♊◞≼☸≽◟) キョェェェェーー! 虚栄ーー! 絶讃絶叫営業中!

曹操の墓キタ━つづき

このへんのつづき。 昨日からずっと曹操のことを考えています。曹操蕩れ〜。(蕩れは萌えの上級語らしい) いろいろ動画もみたけど、比較的きれいなのを選びました。 http://space.tv.cctv.com/video/VIDE1261891463954885 http://news.cctv.com/society/200…

曹操の墓キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!

取り急ぎ中国広播網の記事貼っときます。 http://china.cnr.cn/gdgg/200912/t20091227_505814076.html http://www.cnr.cn/hnfw/xwzx/tp/200912/t20091227_505814281.html 河南省安陽県安豊郷西高穴村の西高穴村2号墓地。 「魏武王常所用格虎大戟」の石碑あ…

制裁!

今さらの話だが、 制裁に見えてしかたがない。 http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2009/h210521_t.html

里耶秦簡に見える司空騰

卅三年四月辛丑朔戊申、司空騰敢言之。陽陵褆陽士五(伍)小欬有貲銭万一千 二百一十一。欬戍洞庭郡、不智(知)何県署、今為銭校券一上謁、言洞庭尉令 申署所県責以受(授)陽陵司空、司空不名計、問何県官計付署。計年為報、 已訾其家、家貧弗能入、乃移報…

上尊号碑の46人

『三国鼎立から統一へ』(研文出版)P76-87三国鼎立から統一へ―史書と碑文をあわせ読む (京大人文研漢籍セミナー)作者: 京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター出版社/メーカー: 研文出版発売日: 2009/08メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を…

中国でのドメイン取得規制の件

「ネット上のサイト、個人の所有認めず」/中国(中央日報) 中央日報 - 「ネット上のサイト、個人の所有認めず」/中国(はてなブックマーク) おまいらもちつけ。中央日報の記事は誤報だから。規制されるのは個人によるドメイン取得だから。そこいらの人畜…

『史記』において始皇帝の母は趙姫とは呼ばれていない。

秦始皇本紀では「呂不韋姬」「太后」と呼ばれ、呂不韋列伝では「邯鄲諸姬」「姬」「子楚夫人」「太后」と呼ばれている。「趙姬」はひとつもない。「趙姬」と呼称したのは後世の史称にすぎない。 この場合の「趙」というのも、彼女本人が趙の出身であるとか、…

Wikipediaはレファレンス機能を強化すべき

☝まあ「要出典」の言い換えでしかないけど、Wikipediaにとっての理想の記事は学術論文の様式を少し一般向けに砕いたものと思う。多数の先行論文・既存文献からの引用をしながら、参照引用元を脚注に落として、記事の水準を学術的にも保つこと。 ある項目につ…

『イエズス会と中国知識人』

イエズス会と中国知識人 (世界史リブレット)作者: 岡本さえ出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2008/10/01メディア: 単行本 クリック: 26回この商品を含むブログ (4件) を見る岡本さえ『世界史リブレット109 イエズス会と中国知識人』(山川出版社) 16世…

「Google 日本語入力」を試してみた(中国史篇)

Googleが無料頒布しているIMEがやたらマニアックな語彙まで変換できると評判なので落としてみた。 「Google 日本語入力」ダウンロードページ 「Google 日本語入力」がやばいすごい …桁違いの語彙力、Webから自動的に辞書を生成(まにあっくすZ) 「Google 日…

唐宋史PDF

唐宋史研究の中の人のPDFコレクションはすごい。 http://cid-847b9f8a88286e4e.skydrive.live.com/browse.aspx/tangsong 開けてびっくり玉手箱。

『シュトヘル』の別克帖児

シュトヘル 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)作者: 伊藤悠出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/10/30メディア: コミック購入: 14人 クリック: 134回この商品を含むブログ (66件) を見る『シュトヘル』2巻にモンゴルの将軍ベクテルが出てきましたね。 この人…

『古代江南の考古学』

古代江南の考古学―倭の五王時代の江南世界 (白帝社アジア史選書)作者: 羅宗真,中村圭爾,室山留美子出版社/メーカー: 白帝社発売日: 2005/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (1件) を見る羅宗真著、中村圭爾・室山留美子編訳『…

ののワが世界を救う日

(のヮの)

『古代中国の虚像と実像』

落合淳思『古代中国の虚像と実像』(講談社現代新書) 『甲骨文字に歴史をよむ』『甲骨文字の読み方』の著者が新石器時代から三国時代まで手を広げて語った本。……けっこう売れてるらしいですね。しかし正直言いましてあまり他人にオススメしたくない本です。『…

お徳アイテム

『シュトヘル』2巻を読んでたときに、ふとお経の書かれた回転車を一回まわすごとに、お経を一回読んだ功徳が積めるというショートカットアイテムのことを思い出して、あれは何ていうんだっけと検索したら、「マニ車」だった。 なぜこんな連想をしたのか、我…

『リトル・リトル・クトゥルー』

リトル・リトル・クトゥルー―史上最小の神話小説集作者: 東雅夫出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2009/01メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 53回この商品を含むブログ (36件) を見る東雅夫編『史上最小の神話小説集 リトル・リトル・クトゥルー』(学…

ヴェトナムの漢籍

http://www.nomfoundation.org/nlvnpf/index.php?IDcat=2&cat=3 影印画像ばかりだが、このへんからたどっていくといい。 もう少し漢字圏への配慮があれば嬉しいのだが。 もっと露骨にいうなら、電子テキスト誰か起こして呉れっ!

古墓の上に別荘が建った話

王安石の兄貴の王安仁の墓が南京市の将軍山で見つかって、その墓誌銘は曾鞏の文集に記録されたものと合致していたりしたわけですが、その将軍山古墓群の上に新しい別荘が建っちゃったりしてるそうです。将軍山古墓群は明の功臣沐英の墓があったりなどもして…

三百将はたぶんいない

▼秦軍の兵種による分類 材官(歩兵) 騎士(騎兵) 軽車(車兵) 楼船(水兵) ▼秦軍の材官(歩兵)の編制 伍(5人)といい、伍長一人を置く。 什(10人)といい、什長一人を置く。 屯(50人)といい、屯長一人を置く。 百(100人)といい、百将一人…

神はサイコロを振らない

哀公、孔子に問いて曰く、「吾れ聞く、『君子は博せず』と。これ有りや」と。孔子曰く、「これ有り」と。公曰く、「何のためぞ」と。対えて曰く、「その二乗あるがためなり」と。公曰く、「二乗有れば、則ち何がために博せざるや」と。子曰く、「それ悪道を…

『唐代の国際関係』

石見清裕『世界史リブレット97 唐代の国際関係』(山川出版社) ブックレットだから概説書に毛の生えたようなことしか書いてないだろうと高をくくっていたら、 以上の三種の考え方は、唐代国際体制の静的構造をとらえようとするものであるが、いずれも十分に…

『ノモンハン戦争』

田中克彦『ノモンハン戦争 モンゴルと満洲国』(岩波新書) モンゴル側の視点に寄りそったノモンハン事件(ハルハ河戦争)の書。ノモンハンそのものよりも、モンゴル近代史として読んだほうがいいかもしれない。モンゴル人民共和国のハルハ、満洲国のバルガ…

五代づくし

生存報告――いちおう生きてますよ。 群雄堂書店東洋史部さんから、マルコさんの『乗雲 第一章 河中の秋』と門田鳳雛さんの『宦官列伝 後唐篇』を送ってもらいました。 読むのがいつになるか分からないですが、五代づくしですよ。

『南遊記』のキャプション

大昔のネタの使い回しで失礼。竹下ひろみ訳『南遊記』(エリート出版社)のキャプションが凄いよって話。百聞は一見にしかず、刮目して見るがよい。

『蘭陵王』―田中芳樹の描く斉周陳三国志

いやようやく出ましたね、田中芳樹『蘭陵王』(文藝春秋)。手ぐすね引いて待ってました(笑)。鬼面をつけて戦場に立った優男・蘭陵王高長恭の物語です。最近の田中芳樹の中国ものは失敗作が多かったので、いちファンとして心配していたのですが、一読して…

舜は蒼梧の野に斃れ、禹は会稽に葬られる

古代の「中国」の疆域は、いわゆる中原と同一で、黄河流域を中心とする今からみるとだいぶ狭い範囲なんだけど、中国人の天下観念はたぶん戦国時代あたりに急速に拡張した。『尚書』禹貢篇の九州説が出てきたのも戦国あたりだし、舜や禹といった伝説的帝王の…

中国のオーパーツ

真に受けちゃう人も、ネタとして楽しむ人も、怒れる懐疑派もどんとこい。中国の歐帕茲(中国ではオーパーツをこう書く)の時間でございます。1.明代の墓からスイス製の腕時計 いちばん最近のネタかな。うちのブログでも一度取り上げました。腕時計というよ…