『唐代の国際関係』

石見清裕『世界史リブレット97 唐代の国際関係』(山川出版社
ブックレットだから概説書に毛の生えたようなことしか書いてないだろうと高をくくっていたら、

以上の三種の考え方は、唐代国際体制の静的構造をとらえようとするものであるが、いずれも十分に説明づけられたわけではない。実際には唐の外交体制は、このような静的な秩序理念につねに左右されるのではなく、もっと臨機応変に、よりヴィヴィッドに展開されたのではないだろうか。
(P070)

に唸って悶絶した。うわー、冊封体制論と羈縻政策と蕃域・絶域論をまとめてぶった斬っちゃってるよ。すげー!
でも、そりゃそーだよね。

唐代の国際関係 (世界史リブレット)

唐代の国際関係 (世界史リブレット)