哀公、孔子に問いて曰く、「吾れ聞く、『君子は博せず』と。これ有りや」と。孔子曰く、「これ有り」と。公曰く、「何のためぞ」と。対えて曰く、「その二乗あるがためなり」と。公曰く、「二乗有れば、則ち何がために博せざるや」と。子曰く、「それ悪道を…

石見清裕『世界史リブレット97 唐代の国際関係』（山川出版社） ブックレットだから概説書に毛の生えたようなことしか書いてないだろうと高をくくっていたら、 以上の三種の考え方は、唐代国際体制の静的構造をとらえようとするものであるが、いずれも十分に…

田中克彦『ノモンハン戦争 モンゴルと満洲国』（岩波新書） モンゴル側の視点に寄りそったノモンハン事件（ハルハ河戦争）の書。ノモンハンそのものよりも、モンゴル近代史として読んだほうがいいかもしれない。モンゴル人民共和国のハルハ、満洲国のバルガ…