Wikipediaはレファレンス機能を強化すべき

☝まあ「要出典」の言い換えでしかないけど、Wikipediaにとっての理想の記事は学術論文の様式を少し一般向けに砕いたものと思う。多数の先行論文・既存文献からの引用をしながら、参照引用元を脚注に落として、記事の水準を学術的にも保つこと。
ある項目についてWikipedia当該記事に書かれている以上のことを調べたければ、これらの文献・論文を引けばより詳しく分かるというモノを複数示すこと。検証可能性の担保とかいって、結局そういうことだろう。
あとWikipedia著作権条項を回避したいがために、姑息に引用元を隠したり、語調を変えてパクったりするのは最悪。むしろ堂々と引用元を示し、引用部分を明確にし、同一性を保持して引用すべき。引用は著作権法第32条に規定されている合法な行為
引用の要件は、

ア 既に公表されている著作物であること
イ 「公正な慣行」に合致すること
ウ 報道,批評,研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
エ 引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること
オ カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること
カ 引用を行う「必然性」があること
キ 「出所の明示」が必要(コピー以外はその慣行があるとき)
文化庁 (2008, §8. 著作物等の「例外的な無断利用」ができる場合 ? ア、「引用」(第32条第1項))

大事なことだから二度言うよ。堂々と引用元を示し、引用部分を明確にし、同一性を保持して引用すべき。多数の論文・文献を引いていながら、まとまって読みやすい記事ほどすぐれた記事。
さて、偉そうに書いてみたものの、自分がそういう記事を書けているわけでは全くない。