2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「尋」と「俄」のレスポンスタイム

正史の列伝などで頻出する接続詞に「尋」というのがある。漢和辞典を引くと「引き続いて」とか「まもなく」といった意味の語として指示される。そこで機械的に「まもなく」と訳すと面倒がないのだが、本紀の記述などを突き合わせて検討すると、その「まもな…

李信と章邯と心強さと

http://museru.digi2.jp/g02/g02.html 『史記』を見るかぎり、李信と章邯のあいだに深い関係を見出すことはできないのだけれど、交際がなかったという証拠もやはり見出せないわけで、そこは「繋がりを求めてしまうのが人の性(サガ)なのさ」と嘯けばいいわ…

集安高句麗石碑

吉林省集安市で高句麗の石碑が出たというニュースです。 墓守り(=煙戸)の売買を禁止する内容らしいです。 高句麗の長寿王の時代のもので、「先聖」は長寿王の父の好太王を指しているとみられます。 字釈は次のようなものです。 □□□□世必□天道自承元王始祖…

需要があるかは知らない

405年ごろかな。

1USERの声

はてなブックマークのデザイン変更は、閲覧性から評判が悪かったりするのですが、新着の1USER・3USERS・5USERSの別が消えたことも、残念ですよね。 場末のはてなーには、1USERが貴重なんだよ。アムリ〜タ〜じゃなかった、アミ〜ゴ。

昭襄王の墓

西安市臨潼区驪山の秦東陵の一号陵園が秦の始皇帝の曾祖父にあたる昭襄王の芷陵ではないかという話が出ています。 http://www.sn.xinhuanet.com/2013-01/06/c_114262258.htm

『達人伝』

王欣太『達人伝〜9万里を風に乗り〜』の第一話が公開されているようです。 http://webaction.jp/lineup/70/ 冒頭の鯤のエピソードは、『荘子』逍遥遊篇から。 「抑志而弭節兮」の歌は、屈原「離騒」の一節です。 古代中国っぽい独自の世界らしく、荘丹・玄…

王羲之「大報帖」の話

王羲之の書の写しが見つかったというニュースです。小野道風の書として知られていたものが、王羲之の模本だと鑑定されたという話らしいです。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130108/k10014646631000.html http://mainichi.jp/feature/news/20130108ddm0…

春申君の5人の子

『戦国策』楚策4の「楚考烈王無子」の章で、朱英が春申君に説く発言に「君相楚二十餘年矣,雖名為相國,實楚王也,五子皆相諸侯」という部分があります。この部分「君は楚に二十余年相たるかな。名は相国なりといえども、実は楚王なり。五子はみな諸侯に相た…

歴史的メタ思考

私たちがWWW上に日々書き捨てているよしなし事でありますが、もし間違って遠未来にまで残されて、トランスヒューマンだかオーバーロードだか超越知性だかそれ以上だかに拾われて、徹底的な裁断だの分析だの解析だのにかけられたのなら、それは喜ぶべきことで…

索度真と斛斯蘭

『宋書』巻51の宗室伝に 「義熙元年,索虜托跋開遣偽豫州刺史索度真、大將軍斛斯蘭寇徐州,攻相縣」 という記述がみえる。『宋書』にしか見えない謎の固有名詞がてんこ盛りな一節だが、「索虜托跋開」は北魏の道武帝=拓跋珪なのは明白。ただ「豫州刺史索度…

ホウ統の子の墓か

重慶市で漢代の石室墓が出土しておりまして、これが龐統の子の涪陵郡太守龐宏の墓なのではないかという話が出ているようです。 http://news.xinhuanet.com/yzyd/culture/20121231/c_114213507.htm

謹賀新年

旧年中は弊亭へご来訪いただきありがとうございます。 更新ペースが下がっていたりするわけですが、 一念発起してたくさん書いたりはしないでしょうし、 休んだからといって質が上がったりもしないでしょう。 本年もおそらくいい加減なことを書くと思います…