大宰府天満宮の謎の詩碑

10月に九州行ったときに見つけた変なもの。

生命の滾り
樟の木の光の中で私は佇んでいた
深く淡い光の中で
この樟の木は
深く長い命を燃焼させている
幾千年のこの樟の木は
多くの歴史をつぶやきながら
みずからの歴史の痛みや苦しみを
歴史の他表にこたえていた
九州の太宰府の樟の木に
人は佇んでいた
それでも耐えてこの天神の森に生きる
大きな夢の中で
樟はアジアの木である

はっきりいってヘボ詩。
「樟の木」4回、「光の中」2回、「深く」2回、「歴史」3回、「佇んでいた」2回、同じ語が繰り返され、リフレインの効果よりも単調さを生んでいる。意味ありげだが、大した内容のない感興を大仰な表現でまとめている。とくに「歴史」を3回繰り返しているあたりのくどさはたまらない。俺も高校生くらいのときは、この手のポエムを書いてたっけなと思う。
さて、酷評してみたが、旅先の観光地で一休みしたところ一笑できたのは、個人的には良かった。