世祖

『十七史商榷』巻四十四

晋の武帝司馬炎)が禅譲を受けたとき、司馬師を号して世宗とし、司馬昭を号して太祖とした。帝紀(第二)の最後の賛に「世宗継文」うんぬんといい、また「世祖無外」うんぬんというが、「世祖」は「太祖」と作るべきである。

中華書局版『晋書』では、「太祖」に直っていて、王鳴盛の指摘は、校勘記に落とされている。