西暦427年、北魏の太武帝が夏の赫連昌の統万城にわずか数人で潜入し、女性のスカートに乗って城を見事攻略したとさ？？
河間公齊，烈帝之玄孫也。少雄傑魁岸，世祖愛其勇壯，引侍左右。從征赫連昌，世祖馬蹶，賊眾逼帝，齊以身蔽捍，決死擊賊，賊乃退，世祖得上馬。是日微齊，世祖幾至危殆。世祖以微服入其城，齊固諫，不許，乃與數人從世祖入。城內既覺，諸門悉閉。世祖及齊等因入其宮中，得婦人裙，繫之槊上，世祖乘而上，因此得拔，齊有力焉。賜爵浮陽侯。從征和龍，以功拜尚書，進爵為公。後與新興王俊討禿髮保周，坐事免官爵。
『魏書』巻14 神元平文諸帝子孫列伝第2
河間公齊，烈帝之玄孫也。少雄傑魁岸。太武征赫連昌，太武馬蹶，賊逼帝，齊以身蔽捍，決死力戰，賊乃退，帝得上馬。是日微齊，帝幾至危殆。帝以微服入其城，齊固諫不許，乃與數人從帝入。城內既覺，諸門悉閉，帝及齊等因入其宮中，得婦人裙，繫之槊上，帝乘而上，因此得拔，於齊有力焉。賜爵浮陽侯。從征和龍，以功拜尚書，進爵為公。後與新興王俊討禿髮保周，坐事免官爵。
『北史』巻15 列伝第3 魏諸宗室
魏人乘勝逐夏主至城北，殺夏主之弟河南公滿及兄子蒙遜，死者萬餘人。夏主不及入城，遂奔上邽。魏主微逐奔者，入其城；拓跋齊固諫，不聽。夏人覺之，諸門悉閉；魏主因與齊等入其宮中，得婦人裙，繫之槊上，魏主乘之而上，僅乃得免。會日暮，夏尚書僕射問至奉夏主之母出走，長孫翰將八千騎追夏主至高平，不及而還。
『資治通鑑』巻120 宋紀2
当主の赫連昌が逃亡した破れ屋の城だから危険はまだしも少なかった…のかもしれないけどね。しかし空城ではないわけで、微服で数人で入るとか。
「婦人裙」を「槊上」に繋いで、その上に皇帝が乗るとか、絵を想像すると頬がけいれん起こしそうで。その後、太武帝がひとりで宮殿に乗り込んだのか。どうやって残党の抵抗を排除したのだろうか。太武帝が巾掴英雄にでも変身したのか、何やら想像をかき立てるものがある。
もう少しまじめにWikipedia記事↓で書いているが、想像を絶する部分は誤魔化してあるよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%93%E8%B7%8B%E6%96%89
