「三蕭記(仮題)」

歴史小説のアイデア・構想メモ。
「三蕭記(仮題)」
蕭銑−南朝梁の再興という妄夢に取り憑かれていく青年。蕭氏の末流だが、自分は不遇だと思いこんでおり、また周囲にあやしい不満分子や山師が集まってくる。そして巴陵で起兵。「俺は梁家の中興の英主となってみせる!」
蕭瑀−蕭氏の本流に近いおっさん。隋の外戚の立場から、唐の李世民に接近していく。名族意識はとても強い。「わしらは蕭何いらいのこの家を保全せねばならぬ!」
蕭后−隋の煬帝の后。江都での文雅デカダン生活から、隋末の乱で夫を失い、宇文化及・竇建徳・突厥と転々と庇護者を変える。数奇な人生を送る女性。ちょっとエロい。「わたしはこの子を守ります。上の、いえ隋家の血を継ぐ男子はもうこの子しかいないのだから!」
同族(後梁末裔)のこの三人を核(主人公格)とした隋唐ウラ裏物語。唐太宗を真正面から描いたり、その裏をかいて劉黒闥だの李密だのというのも飽きた。ウラの裏をかくべきだ。そういう陰謀史観
ネタ本は、隋書・北史・両唐書・通鑑・侯景の乱始末記・荊楚歳時記など。
こんなメモを公開するというのも、企画倒れになる可能性が高いから。ありえないと思うけど、仮に公開したことでパクられても悔いはなし。というかなんらかの形にできたら嬉しい。