「砲」と「炮」

 「てっぽう」というと、亭主の世代は石偏の「鉄砲」で習ったものだが、最近は日本史界隈を中心に火偏の「鉄炮」で書かれることも増えてきたように思う。
 近世の中国の火器の「ほう」はどうなのかというと、石偏の「砲」や「礮」で書かれたものが多そうだ。火偏の「炮」の用例は火器に使われるものももちろんあるが、漢方薬に対して使われるもののほうが多いように思われる。