ウィキペディア三題。

1.日本語版の記事数の予測。
ウィキペディア日本語版の記事数は2009年1月の段階で55万本くらい(大雑把にいって)。
去年一年で増えた記事は10万本くらい(もっと大雑把にいって)。
英語版・独語版・仏語版・ポーランド語版に次ぐ5位の記事数。
予測を言うと、2009年後半か2010年前半にはイタリア語版やオランダ語版の記事数に抜かれそう。
イタリア語版に抜かれるのは短期的なものだろうけど、オランダ語版は独語版・仏語版が強い間は強そうな気がする。
長期的(5〜10年先)には、スペイン語版・ポルトガル語版・中国語版・ロシア語版には抜かれるだろう。しかしそのころには次世代のプラットフォームが出てきそうな気もしている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E5%85%A8%E8%A8%80%E8%AA%9E%E7%89%88%E3%81%AE%E7%B5%B1%E8%A8%88
2.人物記事の定義部分に従兄弟は誰とか入れるのやめようぜ。
ウィキペディアの記事はふつう上から読んでいく。場合によっては途中で読むのをやめるかもしれない。だから上部の定義部分にはその記事にとって重要な事項を書き、些末なことは下部に置いたり、注釈に落としたりする。
親子関係が人物の経歴で上部に来るのは分かる。また三親等以下の親族であってもよほどの有名人であれば、定義部分に入ることもあるかもしれない。でも人物記事の上のほうに「父は××、母は××、子は××。兄弟に××、おじに××、いとこに××がいる」なんて書かれると、ものすごく萎える。歴史にルーツが最重要とでも考えているルーツ君ならぬルーツ君はけっこういるものだ。本家の英語版でもたまにそういう記事はあるので、日本語版だけを問題にしているわけではないけども。
3.ウィキペディアの質は低い?
玉石混淆が正直なところだが、全体的に言うならその通り。アカデミックな「評論家」が質の低い記事を訂正しようとせず、「評論家」でいるかぎりそのままなんだと思うよ。ウィキペディア記事は検索大手でも上位に来るので、その分野に知見のない人たちはウィキペディアを見て、とりあえずエポケーするわな。