数え年

数え年は、年齢の数え方で、生まれた年を1歳とし、元日を迎えるごとに1歳を加える数え方です。前近代の東アジア、中国や朝鮮や日本といった地域だけでなく、モンゴルやヴェトナムなどでもこの方法を採用しています。諸葛亮は建興十二年(西暦234年)に「時年五十四」だったから、光和四年(西暦181年)生まれであることが分かるわけですし。織田信長(1534-1582)が四十九歳なのは、数え年だからです。
いや、新暦の正月にする話じゃないですね。旧正月春節にすべき話です。
基本的に前近代の東アジアの人物の生年は、史料の記述からの逆算で分かるんで、何年何月何日に生まれましたなんて、もとの史料に書いてることはほとんどないです。そもそも誕生日に対するこだわりって、いにしえの東アジア人にはあまりないですね。誕生日で祝ったり、満年齢で数えたりといった習慣じたい、西洋からの舶来のものだということです。