中国ものってどういう基準なんだと思わないではない。
「司馬遷は生き恥さらした男である」ではじまる古典的名著。中国史好きは絶対読むべし。
詩人としての曹操父子の再評価をやった古典。
- 陳舜臣『中国傑物伝』(中公文庫)
陳舜臣さんはストレートに『中国の歴史』や『小説十八史略』を勧めるべきかもしれないけど、大部を避けてこれを挙げよう。中国史の大人物たちの伝記。
中島敦は絶対に外すことはできない。
これを挙げると、何が中国ものだってツッコまれそうな気も…。まあそれでいけば小野不由美『十二国記』を挙げたっていいわけか。いやいや面白いものは基準なんか気にせず勧めるべし。
宮崎市定翁も『隋の煬帝』とか『水滸伝』とか色々オススメがあって迷うわけですが、これを挙げておこう。
- 田中芳樹『長江落日賦』(ノン・ポシェット)
田中ファンのわりには付け足し臭が漂ってるけど、いちおう最後に。『風よ、万里を翔けよ』とどっちを勧めるかはちょっと迷う。
- 番外として
杉山正明『モンゴル帝国の興亡』(講談社現代新書)とか…中国ものというには苦しいので排除。
石田幹之助『長安の春』(講談社学術文庫)…これはぜひ入れたかった。
中国ものは下手に量読んでるだけに迷うところが大きい。