『八卦の空』1巻

青木朋さんの『ふしぎ道士伝 八卦の空』1巻(秋田書店
http://aoki.moo.jp/
が出ています。
解説としては、清岡さんの記事が詳しいので、そちらへどうぞ。
http://cte.main.jp/news/blog.cgi?time=1145246776&id=okakiyo&mode=disp

さて色男の紀玄龍君ですが、
三国志』裴注所引『管輅別伝』を信じるなら、管輅(公明)と同郷(平原郡)の人で実在の人物です。
一箇所しか出てこないし、狐火の事件(もちろん漫画の筋とは違います)の語り手としての登場で、かれについての大した記述はありません。
官は中書令史らしいけども、どの時点でというのも分かりません。とくに美男だとも書かれてません。
『太平広記』卜筮一所引『異苑』では、范玄龍として登場。狐火の事件で失火に苦しむ役回り。
少ない史料を膨らませて、ああいう人物になってるってことです。

ということで、枕流亭の中の人は、ワトソン君、じゃなかった紀玄龍君を応援しています。