http://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%A0%E6%8B%A9%E7%AB%AF
http://baike.baidu.com/view/28216.htm
「清明上河図」の作者とされる張擇端について、1085年生まれの1145年没とするテキストがネット上に氾濫しているが、根拠が分からない。張擇端の伝記については、「清明上河図」の張著の跋文以外に史料がないはずなのだが。
張著の跋文については以下のとおり。
翰林張擇端、字正道、東武人也、幼讀書、遊學於京師、後習繪事、本工界畫、尤嗜於舟車、市橋郭徑、別成家數也、按向氏評論圖畫記云、西湖爭標圖、清明上河圖、選入神品、藏者宜寶之、大定丙午清明后一日、燕山張著跋。
これだけで生没年が分かるわけがない。そもそも張擇端が「清明上河図」を描いたのは、北宋のときなのか、南宋のときなのか、それとも金朝なのか。実際に開封を見て描いたものなのか。……というあたりから、わりと諸説紛々で、謎が多いこともこの画の面白さのひとつなわけだ。いやもちろん「清明上河図」と張擇端の謎がひとつでも解明されれば重畳なので、情報求むである。
ところで上野で真物を見損なった亭主のような悲しい人はYoutubeのアニメで無聊を癒すといいよ。
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