続・やまいちおんな

拙エントリ「やまいちおんな」はすごく雑な記事だったうえに、筆者に厳密な論証をする気が皆無な丸投げ文章だったのですが、一部にどうやら受けた模様です。

mashabowさんにご意見いただきました。
汉典の「旧字形」で使われている書体(しろもじメモランダム)

JIS第2水準の「妛」は「𡚴」の字を誤って収録してしまったものだが、中台ではこの「妛」を「媸」の異体字(屮一女)と解釈し、中央の縦画が突き抜けた字体「妛」をここに当てている。

コメント欄のgoushuさんの指摘をご覧いただきたいですが、「異体字(屮一女)と解釈し」というか、大陸の歴史的には同一字の異体字そのものだったんだと思いますよ。ただ大陸と日本列島では別の歴史をたどってしまったのだと思います。JIS漢字制定過程の誤謬を指摘した笹原説と同一字の異体字説は共存可能です。多少の修正は必要になるかもしれませんが。

「旧字形」欄で使われている書体が日本の小塚明朝だから、ということに他ならない。

これについてはご指摘感謝です。指摘がなければ、フォントのことなんて一生気づかないですわ〜。アドビのフォント流用しながら、「ZDIC.NET」の印を押すなんて「漢典」って本当に怪しいサイトですね(笑)。

漢典」は出所はすごく怪しいながらも、字については『康熙字典』や『説文解字』を引き、詞語については『漢語大詞典』までパクっているので、漢字漢語工具としてはとても重宝してます。

以下は、記事内容とはあまり関係のない「漢典」画像です。別名、印象操作(爆)!
「戸」いろいろ



「衆」いろいろ