『大航海No.66』

大航海No.66 特集−中国 歴史と現在』(新書館
読んだことのない雑誌だけど、特集に惹かれて購入してみた。

脈動する中国国境を歩く 下川裕治
朝鮮戦争は終わっていない 台湾問題の意味 丸川哲史
中華世界の中の台湾 地域的政治主体の台頭 若林正丈
対話−羊が狼になる日 岸田秀×国分良成
現代中国の知識人 藤井省三
胡錦涛はいかに中国軍を掌握したか 情報化軍隊の建設 平松茂雄
共産党王朝が倒れる時 中国幻想の行方 松本健一
儒教のいまと孔子学院 小島毅
自己修養の三千年 現代中国の目指すもの 高木智見
漢字圏としての東アジア 齋藤希史
読み損ねられた『三国志』 上田信
社会階層から見た日中文化交流 漢文派と唐話派 加藤徹
大航海インタビュー−日本・ロシア・中国の近未来 袴田茂樹×三浦雅士
哲学としての中国哲学史 中島隆博
我が古代におけるシナ学の処遇と宗教生活の起源 古田博司
京都の中国学 礪波護

中国という共通項しかないテーマ曖昧な雑然とした特集だったけど、上田信センセが日中の三国志の読まれたかたの違いを語っていたり、礪波護センセが例によって京大の中国学を語っていたりしていた。「羊が狼になる日」もなかなか面白かった。