王薄の「遼東浪死歌」

隋末の王薄が作ったとされる「無向遼東浪死歌」。煬帝高句麗遠征に対するプロテストソングだ。題は「遼東にいって無駄死にするなよの歌」なわけだが、歌詞は次のようなものとされている。

長白山前知世郎
純著紅羅綿背襠
長矟侵天半
輪刀耀日光
上山喫獐鹿
下山喫牛羊
忽聞官軍至
提刀向前盪
譬如遼東死
斬頭何所傷
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しかし『隋史遺文』第39回では、こうなっている。

莫向遼東去
迢迢去路長
老親倚閭望
少婦守空房
有田不得耕
有事誰相將
一去不知何日返
日上龍堆憶故郷

莫向遼東去
從來行路難
長河渡無舟
高山接雲端
清霜衣苦薄
大雪骨欲剜
日落寒山行不息
蔭冰臥雨摧心肝

莫向遼東去
夷兵似虎豺
長劍碎我身
利鏃穿我腮
性命只須臾
節俠誰悲哀
功成大將受上賞
我獨何為死蒿萊
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後者は小説であるため、信憑性が著しく低いが、さて前者が正しいのかというと、そうも言い切れないあたりがもどかしい。