ソグド人の墓誌はネットで色々拾えるなり。
まずは「金石學與粟特研究」から
http://www.newlifes.net/bbs/bbsshow.aspx?id=11680
大唐故康敬本墓誌銘
君諱敬本，字延宗，康居人也。元封内遷，家張掖郡。酋率望重，播美河西。因地命氏，派流不絶。故知東南擅竹箭之美，西北蘊球琳之珍。莫不事藉□腴，兼耳望□。昔金行失馭，水紱未□。五馬躍而南浮，六龍矯而西墜。自戎居□，世襲簪裾。曾祖默，周甘州大中正。祖仁，隋上柱國、左驍衛三川府鷹揚郎將。□□挺劍，欄□□清。戴鶡彎弓，鈎陳外警。父凰，隋起家右親衛，加朝散大夫。屬□□道銷，帝□改□，□降夜舉，羽檄晨飛。皇泰元年，授銀青光祿大夫，遷上大將軍，尋除左龍驤驃騎大將軍、陽城縣侯。五千攸長，照華轂以騰光；六校參營，肅雕戈而動色。□星聳劍，縱賁育之雄□；貫葉鳴弦，總平良之秘策。君襟神爽悟，性靈歆俊。操紱學海，□羽翰林。道實因□，才不習古。文秀事刃之歳，窮覽孔府之書；子山受□之年，洞曉姫公之籍。以貞觀年中，郷貢光國，射策高第，授文林郎，尋除忠州清水縣尉，改授豳州三水縣尉。兩造甄□，□□備舉。官不留辜，行無冤滯。遷上臺司禮主事。清覽要樞，仙闈總轄。君援松表性，指水濯心。廁雞香而含芬，陪□雀而爲□。司成碩學，就釋十翼之微；弘文大儒，詢明六義之奧。□□絢綵，筆海澄漪。聳鄧林之翹幹，湛亹波而積翠。授晉州洪洞縣丞，魏地要□，關河重復。吏多機巧，人懷狙詐。君□贊一同，□輔百里。夜漁莫隱，朝雉見馴。遷授虢州録事參軍事。精麗神臯，地華仙邑。聽雞之谷，表裏山河；休牛之郊，襟帶□陸。□上珪璋令望，杞梓賢明。行修兼舉，辭藝具贍。何得預茲簡擢，授受僉宜。君□□□方，抗庳無避。居忠處正，履道依仁。以丁憂還，哀感行路。號天靡傃，擗地無□。□生難返，扶而不起。遂嬰□痼，亟改炎涼。與善無徴，降年不永。春秋卌有八，卒於章善里第。喬木欲秀，嚴霜□摧；長衢方騁，騰雲景滅。巷歌鄰相，寂寞無聞；□水成風，悽然有輟。且毀滅□行，誠闕禮經；孝感神明，彰於典冊。即以咸亨元年□月十四日，遷於□□北上翟村西原，禮也。乃爲銘曰（誌銘從略）。
ここでは康居の人。ってことは遊牧民の子孫。
ちなみに皇泰元年は617年、咸亨元年は670年。
お次は「安史之乱後粟特胡人的動向」から
http://bigfish.blog.hexun.com/3369710_d.html
史索巖夫人安娘墓誌
岐州岐陽人,安息王之苗裔也。夫弈弈仙基,分軒台而吐胄;悠悠别派,掩嬀水而疏疆。徙層構于天街，族高西域；系芳蕤于地绪，道映中区。
ここでは安息王（パルティア王）の子孫。古代イラン人の子孫。
とにかくよく分からんやつらなりよ。康氏は康居の子孫、安氏は安息の子孫、何氏は大夏（月氏）の子孫と、それぞれ考えていたのだとすると、少なくとも血統的な一体感などきゃつらは微塵も感じていなかったのだろうな。しかしソグディアナという故地と、ソグド語とゾロアスター教という文化を共有して、ひとつの「民族性」を分かち合っていたんだろう。唐土に移住しても、基本的なライフスタイルは墨守していたのだぁね。
