明代の墓からスイス製の腕時計

400年前の中国の墓から出現した小型時計GIGAZINE

時計が発見されたのは、広西自治区博物館の元館長であるJiang Yanyu氏が墓の棺についた土を払った時だったそうです。突然石のかけらが崩れて地面に落ち、金属音を立てたのでよく見てみると輪っか状の物体が見つかりました。さらにその物体の土を払って調べてみると時計だということが判明したそうです。時計の針は午前10時6分を示していて、裏には「Swiss」という文字が刻まれていました。

出た!出ましたよ。明代の墓からスイス製の腕時計。みなさん大好きなオーパーツですよ!(笑)

そもそもの発端は、本年の10月24日、広西文物考古研究所が広西壮族自治区上思県思陽鎮広元村で明代の墓を発掘したことにあります。出土した棺は、石灰石と粗砂ともち米を混合した三合土で作られた巨棺だったんであります。そのへんのニュースがこれ。
http://news.xinhuanet.com/photo/2008-10/24/content_10247866.htm

棺からは変な液体が漏れていたというニュースもあったりしました。
http://www.gxnews.com.cn/staticpages/20081130/newgx4931da02-1788848.shtml

さて、今回はもと広西自治区博物館館長の蒋廷瑜さんが上思県にお出まし、くだんの腕時計を発見されたんであります。
http://epaper.gxnews.com.cn/ngjb/html/2008-12/12/content_1392949.htm
http://news.163.com/08/1212/00/4SU25K0I00011229.html

もちろん専門家たちはこの腕時計が明代の陪葬品などと考えたりはしません。腕時計の歴史は百年そこそこしかないわけですから。スイス製の腕時計が明代にタイムトラベルした…のなら面白いのですが、もちろんそんなふうにも考えません。どこかで混入したに違いないのであります。はたしてどこで混入したのか、誰のものだったのか、解明が待たれるわけであります。