北宋期の一人あたりGDPは2280ドル

北宋の一人あたりGDPは2280ドルに達するというコピペがちらほら見られます。
2006年4月の中国網記事あたりがもとなのかもしれません。その説はおおよそ次のようなものです。

北宋の最高の税収値が1億6000万貫。1貫は、5グラムの黄金に匹敵する。現在1グラムの黄金の価格が19ドルなので、黄金の価格によって金銭に換算すると、現在のおよそ152億ドルに値する。
北宋のときの税率はおよそ15分の1で、その他の賦税は多くないので、GDPはおよそ152億*15=2280億ドル。当時の北宋の人口はおよそ一億なので、2280ドルの一人あたりGDPといえる。

この計算が概算として妥当なのかどうか僕は知りません。
一人あたりGDP2280ドルというと24、5万円なので、現在の感覚からいうとさして豊かではないんですけど、約1000年前のことということを考えるとすごいことかな。現在の中国の一人あたりGDPと大きくは変わらないというのはどうなんでしょうね。