16団体から、著作権保護期間「死後70年」を求める共同声明

著作権保護期間の延長を」−ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0609/22/news086.html
「悲しい嘘」−池田信夫 blog
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/cd078593792083de15846b556989e664

三田氏は、本当に自分の死後の保護期間が20年延長されることが「励みになる」のか。彼は1948年生まれだから、日本人男性の平均寿命まで生きるとして、死ぬのは2026年。その50年後は2076年である。彼の風俗小説がその時点で出版されている可能性は低いが、かりに出版されているとして、その著作権が2096年まで延長されても、彼の曾孫(存在するとして)の小遣いが増えるぐらいだろう。それによって三田氏は、本当に「創作意欲が高まる」のだろうか。

この種の主張は、レッシグの闘った「ミッキーマウス訴訟」で、ArrowからFriedmanに至る17人の経済学者の意見書によって完全に論破されたものだ。保護期間を20年延長することによる著作権料の現在価値の増加は、1%にも満たない。死後の保護期間を延長することで利益を得るのは著作者ではなく、出版社だけだ。著作者は、業者の独占維持の口実に利用されているのである。

僕が悲しかったのは、これに松本零士さんが加わってて「50年で打ち切られるのは耐え難い」とか言ってたことだったんだけど。