陳寅恪の指摘による玄宗の貞順武皇后（いわゆる武恵妃）の没年問題。
『旧唐書』巻51列伝1后妃上において、
玄宗貞順皇后武氏伝には、「惠妃以開元二十五年十二月薨，年四十餘」。
玄宗楊貴妃伝には、「二十四年惠妃薨」。
同じ巻の中ですら矛盾している。
『旧唐書』巻5本紀5玄宗下において、
「（二十五年）十二月丙午，惠妃武氏薨」。
『新唐書』巻76列伝1后妃上において、
玄宗貞順武皇后伝には、没年は記されず。
楊貴妃伝には、「開元二十四年，武惠妃薨」。
『新唐書』巻5本紀5玄宗皇帝紀において、
「（二十五年）十二月丙午，惠妃武氏薨」。
『資治通鑑』巻214唐紀30において、
「（二十五年）十二月，丙午，惠妃武氏薨，贈諡貞順皇后」。
ちなみに開元二十四年は西暦736年、二十五年は西暦737年。
