身に骸骨を負う

北斉の勲貴のひとり竇泰は、若いころ父兄とともに懐朔鎮にいた。北魏の正光四年(523)、沃野鎮の破六韓抜陵が乱を起こし、衛可瓌を派遣して懐朔鎮を攻めさせた。竇泰の父の竇楽は懐朔鎮将の楊鈞とともに鎮を固守し、殺害された。竇泰の父兄が戦没すると、竇泰は身に骸骨を背負って爾朱栄に帰順した。