『楼蘭王国』

赤松昭彦『楼蘭王国 ロプ・ノール湖畔の四千年』(中公新書

序章
第一章 史記の中の楼蘭
第二章 消された楼蘭王国
第三章 ロプ・ノールをめぐって
第四章 スタインの登場
第五章 ミイラが語る楼蘭前史
第六章 ガンダーラ語の文書を読む
王はどこにいたか−むすびにかえて

けっこうサクっと読めました。比較的新しい知見で書かれているのは、五章・六章あたりで、あとはどこかで読んだような話が多かったですね。三章・四章のヘディンやスタインは食傷かもしれない。楼蘭王都の位置はやっぱりよく分からんとか、小河墓遺跡=「エルデクの共同墓地」だとか、楼蘭の人たちがどっから来たかはステップモデルとバクトリアモデルの二説あるとか、ガンダーラ文書では楼蘭=クロライナだとか、いろいろ面白そうな話がありました。