竹村牧男『インド仏教の歴史』

講談社学術文庫。「大乗は仏説にあらず」…というか、僕らの知る仏教がほんらいの釈迦の教説とは全く別物であることがよく分かる本。というか、釈迦がもし現代に現れたら、おそらくカルト扱いされてると思うわ。老荘とかもそうだけど、純粋な思想はあまりに突き抜けていて、世俗や社会と衝突してしまうし、世俗や社会の都合に合わせて思想は受容されるということ。そういう歴史。