『砂漠の惑星』

今年3月に84歳で逝去したポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの長編。ハヤカワで再刊されたのがありがたい。機械生命とのコンタクト。冒険アクションの要素も多少あり。レムはどうしてもソラリスの人なわけだが、この作品も人類と友好的でもなく、敵対的でもない、本質的に通じ合うことはない異星生命の姿が描かれるという点で、ソラリスと通底している。