2006-09-07から1日間の記事一覧

『チンギス・カン』

白石典之『チンギス・カン "蒼き狼"の実像』(中公新書) 考古学からみたチンギスの本。テーマとして、大オルドはアウラガ遺跡であるというこの人の自説と、鉄は大事なのよということが言いたいのであろうと思われる。僕個人としては、チンギス以前のモンゴ…

『緑の王』

たかしげ宙・曽我篤士『緑の王』(講談社) 原作は『スプリガン』の人。植物の異常大繁殖(プラント・バースト)によって変貌した世界を描く近未来SF。現代の問題系とは真逆の状況を思考実験してるSF。ここでは二酸化炭素の温室効果による地球温暖化では…

「日本沈没」

主人公ふたり(柴咲×草磲)の味噌な演技は見なかったこととして、脇の好演と話そのものの背景設定が魅せる。原作からかなり今ふうにアレンジされてるはずなんだけど、やっぱ元の出来がいいんだな。沈んでいく過程そのものにホロッとするし、妙なカタルシスを…