楊家将が日本で受けない理由

『楊家将演義』が日本で受けない(ろくに紹介すらされない)のは、あまりに漢族ナショナリズム色が強くて、戦前の日本人にとっても、戦後の日本人にとっても、あまり気持ちのいい筋書きではなかったからではないか。様々な裏読みが可能な『三国志演義』や反骨精神旺盛な『水滸伝』『西遊記』とちがって、共感可能な僕らの物語になっていないのだろう。楊家将物語を輸入するには、まずその日本化が必要だ。