R・C・ウィルスン『無限記憶』

ロバート・チャールズ・ウィルスン『無限記憶』(創元SF文庫)読了。原題はAxis。『時間封鎖』の続編。前作ラストの30年後の世界。前作ほどのぶっとんだ超展開はないが、それは前作の広げた風呂敷が大きすぎるからだろう。なんとなくJ・P・ホーガン『星を継ぐもの』の続編が連想されるが、本作は前作の主人公のうちひとりを除いて退場し、完全に世代交代している。人類の前に広がった新世界イクウェイトリアで仮定体の謎を追う冒険。三部作の第二部ということで、謎はまだ多く残されている。第三部が楽しみだ。
ところで、イクウェイトリアの地図がどっかに落ちてないかと探したのだが、スーダンに実在する地名なのね。赤道(Equator)をもじった語だし。
Equatorial Axisなら赤道軸になるなあ。だからどうした。