クミョン姉様に捧げる十四行詩

「宮廷女官 チャングムの誓い」を見ています。
やはりいるんですね、チャングムが北島マヤクミョンが姫川亜弓だと思う人が。
泥臭く天衣無縫でなにかと無自覚な天才型のチャングムと。
名族のお嬢様でなんでもできるようにみえる秀才型のクミョンと。
クミョンは、崔一族の誇りを胸にチャングムの才能を認めつつも敵愾心を燃やします。
だがクミョンは、一族のチェ・パンスルやチェ・ソングムと違って悪役になりきれません。
崔一族を支えなければならない義務感と権謀の汚濁を嫌う高潔な精神に縛られながら、
激しく葛藤しつつ、優雅な白鳥は水面下では必死にバタ足させているのです。
かくも可憐な姉様なのに、物語の構造上、敗北を義務づけられているキャラなわけです。
全てを持っていたはずなのに、料理でも恋でもチャングムにすべてを奪われていく。
これでは姫川亜弓なみに紅天女を舞う機会さえないかしらん。
いや〜、チャングムってホントに憎らしいやつですね。
亭主はクミョン姉様を声を大にして応援したいと思います。
がんばれ、クミョン姉様。負けるな、クミョン姉様。あなたは美しい。