帯どおりギリシアでなごんだ

芝崎みゆき画・文『古代ギリシアがんちく図鑑』(バジリコ)
前作の『古代エジプトうんちく図鑑』もたいがい濃ゆかったが、今回はさらに濃ゆいと思ったら、単に情報量が多いだけの話じゃなくて、人間劇が濃厚すぎるのだ。神様からしてダメなやつばっかだし。
神話の世界から、トロイ戦争・ペルシア戦争・ペロポンネソス戦争、そしてアレクサンドロスまでひたすらニヤニヤできる。王女メディアの復讐とか哲人ディオゲネスの放埒ぶりとかたまらないものがある。