神は観察する

現生人類より高度な発展を遂げた生命があると仮定して、その高等生命と現生人類の間に特段の利害関係が発生しない場合、高等生命は人類にどういう関心を抱くかを考える。おそらくは人類の中の一部の生物学者が蟻の社会に対して抱く興味関心というのに似ているだろう。人類全体は蟻のためにごくごく僅かなリソースしか割かない。しかし、その知識の蓄積量は、蟻の想像の埒外にあるだろう。
友好も敵対もなく、特段の事情がなければ、干渉さえないだろう。そこにあるのは、観察・実験・シミュレーション。