グレッグ・イーガン「グローリー」

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以下、お話の核心に迫るネタバレのみ。
数学の大統一理論ビッグクランチ)を古代の遺跡から掘り出したら、社会(融合世界)の進歩が止まって「野蛮人」(ヌーダー人)に滅ぼされちゃいますよ的な、そんなバナナお話。
地球人(未来人)が異星人(冷戦時代人)をメタ視点で見下していたら、いつの間にか冷戦論理に引きずり下ろされちゃいました、みたいな。何やら寓意的な皮肉に満ちあふれているのは分かるのですが、この解釈で合ってるのかどうかは知らないっす。もっと深読みする必要があるのかなあ…?
グローリーは、作中では「後光」「光背」の意味で使われてます。でも「栄光」もあるのかもしれないっす。光背だったものがいつの間にか前景となってジョーンを祝福している、みたいな。