胸を張って「反対」を叫べ

「何でも反対」という幻覚(踊る新聞屋−。)

 しかし、一回の国会で通過する法案というのは山のようにあり、法案賛成率を見れば、最も与党と対立する共産でも4〜5割、旧社会党でも7割ほどある。

これは僕もむかしっから思ってた。先鋭に対立する問題がより詳細に報道されることから来る錯覚。またはその錯覚を利用した与党側ネガキャン。粛々と審議され、全会一致で可決され、官報に載っていくような法律もけっこうある。
むしろ、野党側は「何でも反対」で何が悪いと開き直るくらいしてはどうか。議院内閣制の本家イギリスだって、野党は「陛下の反対党」なのである。あほうな言いがかりを気にする必要はない。
全会一致だってよしあしである。全員賛成(あるいは全員反対)の蔭にかくれて、少数意見が代弁者を持つこともなく圧殺されてないか?よっぽどそちらのほうが気になる。
ついでに言えば、僕は二大政党制万歳論にも懐疑的である。党議拘束の強すぎる日本の政党政治で、二大政党が議院を寡占したとき、二大政党が一致して賛成(あるいは反対)してしまえば、少数意見は代弁者を持つことすらかなわない。だいたい国民の多様な利害をたったふたつの政党で代表できるはずがない。中選挙区のころはマジ良かったなと思うわ。