『アジア主義を問いなおす』

井上寿一アジア主義を問いなおす』(ちくま新書
アジア主義」と「親米」が両立しうるか?1930年代の教訓から探る本。
この本の結論から言うと、アメリカの関与なきアジア主義は蹉跌を免れないという方向。対米対抗的なアジア主義を排して東アジア共同体を構想しようぜ、と。
乱暴に要約したけど、合ってるかな?
外交史が専門のかたらしいので、1930年代の外交政策や当時の文化人の動向をみるぶんには面白い著。ただ所論は首肯できる部分もあり、首肯できない部分もあり。