イーガン『ひとりっ子』

グレッグ・イーガン『ひとりっ子』(ハヤカワ文庫)
第三短編集。短編7本。
「行動原理」
人間の脳に作用するインプラントによる性格変容をめぐる悲劇。
「真心」
人間の脳に作用するインプラントによる性格固定をめぐるシニカルな喜劇。
「ルミナス」
『90年代SF傑作選・下』にも収録された傑作。数論とスパコンの計算から出現した何か。一風変わったファースト・コンタクトもの。
「決断者」
思考と意志決定の過程を視覚化できるギミック(パンデモニウム)を手にしてしまった男の変容。
「ふたりの距離」
相互−理解−のはてに現れた皮肉な結論。〜ひとりきりで永遠を生きたいとは、だれも思わない。〜
「オラクル」
歴史改変SF。
「ひとりっ子」
量子コンピュータ多世界解釈。アンドロイドの人間性