孝悌力田に爵位を賜う

 ぼく梁の武帝蕭衍。孝悌力田に爵一級を賜うのが大好き。
梁書武帝紀中天監十三年二月丁亥条「孝悌力田賜爵一級」
梁書武帝紀中天監十八年春正月辛卯条「孝悌力田賜爵一級」
梁書武帝紀下普通元年春正月乙亥朔条「孝悌力田爵一級」
梁書武帝紀下普通四年二月乙亥条「孝悌力田賜爵一級」
梁書武帝紀下大通元年春正月乙丑条「孝悌力田賜爵一級」
梁書武帝紀下中大通元年正月辛酉条「孝悌力田賜爵一級」
梁書武帝紀下中大通三年春正月辛巳条「孝悌力田賜爵一級」
梁書武帝紀下中大通五年春正月辛卯条「孝悌力田賜爵一級」
梁書武帝紀下中大通六年春二月癸亥条「孝悌力田賜爵一級」
梁書武帝紀下大同三年春正月辛丑条「孝悌力田賜爵一級」
梁書武帝紀下大同五年春正月辛未条「詔孝悌力田及州閭郷黨稱為善人者,各賜爵一級」
梁書武帝紀下中大同元年夏四月丙戌条「孝悌力田為父後者賜爵一級」
梁書武帝紀下太清元年正月辛酉条「孝悌力田賜爵一級」
梁書武帝紀下太清元年夏四月丁亥条「孝悌力田為父後者賜爵一級」
 ここまで同様の民爵授与が記録されてる皇帝は他に類例をみないと思われる。なお漢代には孝悌(孝弟)・力田は三老と並ぶ郷官(郷邑レベルの指導者)の称だったが、郷邑レベルの有徳者に賜与される名誉称号となり、後には貢挙に孝悌力田科(孝弟力田科)が置かれて官僚の採用科目ともなっている。上記の例でいけば、梁の武帝は有徳者の顕彰と民爵授与を通じて孝順勧農の徳治を進め、郷邑社会の醇化を図ろうとしたのだろう。