連鶏の計

 353年、殷浩が北伐したとき、江逌がその下で長史をつとめた。殷浩は洛陽を占領したものの、姚襄の裏切りで危地に陥った。殷浩が江逌に姚襄を撃つよう命じると、江逌は鶏数百羽を集めて長繩で連ね、その足に火を繋いだ。鶏たちは解き放たれると、姚襄の陣営に向かった。陣営から火が起こり、その混乱に乗じて江逌は姚襄の軍を攻撃して、姚襄は小敗をきっした。(『晋書』巻83江逌伝)