老官山漢墓がすごい

去る2013年は煬帝の墓やら上官婉児の墓やらが出て、中国考古の世界も賑やかだったわけですが、こちらの墓もすごいということで、四川省成都市の老官山漢墓のご紹介です。
http://news.xinhuanet.com/photo/2013-12/19/c_125881952.htm
http://www.wenwuchina.com/news/detail/201312/20/215523.shtml
http://baike.baidu.com/link?url=FZ0rsKu1uULIo2jJknHrLBc5TF3rorxBtK8Svp2roiAlhRaWMEykbuf1QRExS78Z7Cgb7CCkmKTU5WetQxwNIa
朱漆も鮮やかな木椁に怪しげな副葬グッズ(明器)の数々も目を惹くわけですが…。

注目すべきは、4基の墓からは920枚余りの竹簡と50枚の木牘が出土していることです。簡牘に記録された文字は約2万字を数えます。『五色脈診』『敝昔醫論』『脈死候』『六十病方』『尺簡』『病源』『經脈書』『諸病症候』『脈數』という9部の医書に分類できるそうで、これらは扁鵲学派の失伝した医書ということです。
人体模型っぽい人形には、「心」「肺」「腎」「盆」の字が刻まれていたりとか。

古代中国の医学のかたちを示す簡牘が出土したということでは、馬王堆漢墓以来の大発見かもしれないですね。