三年の喪

前近代の中国では、父母が亡くなると、官職を辞し、墓のそばに廬を建てて住み、菜食して酒肉を絶ち、とにかく哭きまくるのがデフォルト。父に対する服喪は斬衰三年、母に対する服喪は斉衰三年というけれど、正味は二十五カ月。『礼記』三年問に「三年之喪、二十五月而畢」という。それも実際には守れないことが多いので、規定を守って服喪した者は孝子として顕彰される。まじめに服喪すると、ものすごく体重が落ちるので、「哀毀骨立(悲しみのあまり骨の立つまで痩せ細る)」という表現もまたデフォルト。