諏訪緑『三蔵法師の大唐見聞録』(朝日新聞出版)
『玄奘西域記』の続編となる漫画です。玄奘が西天取経より帰国した後の冒険譚となっています。以下はキャラバレ的な何か。
▼尉遅洪道(窺基法師)は、尉遅敬徳の子または甥とされていて、玄奘の訳経を助けた弟子のひとりです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AA%BA%E5%9F%BA
▼袁天のモデルは、『推背図』の著者のひとりで知られる袁天罡(袁天綱)だと思われます。罡の字が難しいので、おそらく削ったものでしょう。
▼西明寺の円測法師は、名を文雅といい、新羅の王孫とされています。この人も玄奘の訳経を助けた弟子のひとりです。『成唯識論疏』・『解深密経疏』・『仁王経疏』などの著者です。
▼武媚は、のちの武則天(則天武后)ですね。
『玄奘西域記』が長捷さんの強烈なキャラクターに支えられていたことを今さらながら悟ったよ!ハザクなんていなかったんだ。(違;
- 作者: 諏訪緑
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/06/07
- メディア: コミック
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