清華簡九篇

よく分からないながら、李学勤「清華簡九篇総述」を斜め読み。
http://ishare.iask.sina.com.cn/f/9064807.html
清華簡は、2008年7月に海外から清華大学に持ち込まれた戦国竹簡です。
以前うちでも記事書きました。
http://d.hatena.ne.jp/nagaichi/20090427/p1

さて、李学勤氏は何を言っているのでしょうか。清華簡63篇のうち9篇は、『尹至』・『尹誥』・『程寤』・『保訓』・『耆夜』・『金縢』・『皇門』・『祭公』・『楚居』という仮題がついているそうです。

『尹至』は、殷の伊尹が成湯にまみえたときの対話らしい。冒頭に「惟尹自夏徂亳」。
『尹誥』も、伊尹の話。「惟尹躬及湯咸有壹徳」。
『程寤』は、『逸周書』程寤解にあたるらしい。
『保訓』は、周の文王の遺言らしい。
『耆夜』は、このへん http://d.hatena.ne.jp/nagaichi/20100613/p2 でなんか書いたからまあいいや。
『金縢』は、『尚書』金縢篇にあたるらしい。
『皇門』は、『逸周書』皇門解にあたるらしい。
『祭公』は、『逸周書』祭公解にあたるらしい。畢[鳥亘]・井利・毛班が、西周の穆王のときの三公なんだって。畢公・井公(共公)・毛公だね。
『楚居』は、歴代の楚の君主の都について叙述したものらしい。
情報が小出しにされてますね。全63篇の字釈を早く出してほしいものです。……と、要求するだけのシロウトは気楽なのでありました。